|
|
ドルコスト平均法とは、金融商品を一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法のことです。この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。 金融商品は価格が変動するため、安いタイミングで買い続けると損をしてしまうように思われますが、一定の額で定期的に買い続けることで、価格が下がった時には多くの金融商品の口数を買うことができます。 そして、金融商品の価格が上がった時には、値下がり時に多く買えた口数分、金融資産も増えていきます。
|
|
|
|
文字だけではなかなか「ドルコスト平均法」のイメージをお伝えしづらいため、よりイメージしやすいように「金融商品」を「りんご」に置き換え、具体例を挙げながらご説明させていただきます。
|
|
|
|
毎月、価格の変動するりんごを購入する予定のAさんとBさんで、結果としてどちらがおトクにりんごを購入できたかを比較してみます。 ・Aさんは毎月同じ個数のりんごを買うこととし、毎月100個ずつりんごを購入 ・Bさんは毎月同じ金額でりんごを買うこととし、毎月10,000円ずつりんごを購入(ドルコスト平均法)するとします。 また、りんごの価格の変化は以下の通りで見てみます。
|
|
|
|
Aさんは、6月から3月まで毎月りんごを100個ずつ購入し、合計1,000個のりんごを買いました。 毎月100個ずつ購入した結果、支払った額は100,000円となりました。
Bさんは6月から3月まで毎月りんごを10,000円ずつ購入(ドルコスト平均法)し、合計1,210個のりんごを買いました。 毎月10,000円ずつ購入した結果、支払った額は100,000円となりました。
AさんもBさんも支払った金額は同じなのに、毎月同じ金額でりんごを購入したBさんの方が、より多くのりんごを購入することができました!
なぜこのような差が生まれたのでしょうか。 次に図解で解説いたします。
|
|
|
|
|
|
Aさんの場合、毎月同じ個数のりんごを購入しているため、りんごの価格が安い時には支払額は少なく、りんごの価格が高い時には支払額は多くなります。 毎月同じ数のりんごを買える代わりに、りんごが安くなった時に多く買ったり、りんごが高くなった時は買い控えるといったことはできません。
|
|
|
|
Bさん:毎月同じ金額でりんごを買った場合
|
|
|
|
|
|
|
|
Bさんの場合、毎月同じ金額でりんごを購入しているため、りんごの価格が安い時も高い時も、常に支払う金額は一定となります。 毎月同じ金額を支払うことで、りんごが安くなった時は多くのりんごを買うことができ、りんごが高くなった時は買い控えることができます。
|
|
|
|
毎月同じ金額でりんごを買ったBさん(ドルコスト平均法活用)の方が、りんごの価格が安い時に多くのりんごを買い、りんごの価格が高い時はりんごの購入数が減ったことで、購入したりんごの平均単価も抑えることができ、より多くのりんごを購入できました!
|
|
|
平均単価を抑える効果のあるドルコスト平均法、つまり、毎月一定額で積立を行うことで、より多くの金融商品を購入することができ、金融商品が値上がりした際には、多くの利益を生み出すことが期待できます!
次回の【UCSつみたて投資マガジン】では、積立に適した金融商品についてご紹介させていただきます。
|
|
|
|
|