ケース3

当コーナーは、実際に起きた事例をもとに、クレジットカードの利用による不幸な出来事をご紹介します。皆様もこんなことに巻き込まれないよう、ご注意ください。第3回目は、インターネットからの&rdquo;あやしい話&rdquo;を4話シリーズでお届けします。※架空の名称、名前を使用しております。

今回の登場人物

まだまだ綺麗でいたい2児の母です。独身の頃のように買い物する時間もなく、ショッピングはもっぱらインターネットが中心。最近のネットショップは充実していて、商品ラインナップも豊富だし、お届け日も選択できるし、洋服のサイズ変更も可能。1回買ったところだと、サイズ選びで失敗することもない。そう、私は、ネットショッピングの達人なのよ！

今日は子供用のオムツと離乳食を会員登録しているいつものRAKZONサイトで注文。過去の注文履歴から再注文できて手間いらず、RAKZONポイントも加算されおトク。そのうえ、決済するカードのポイントもどんどん貯まっていく。ショッピングするサイトと使用するカードは、ひとつに絞るのが鉄則なのよ。そう、私は、賢い主婦なのよ！

今日も買い物はネットとカードで楽勝よ。ふと目を移すと、いつものRAKZONサイトに小さな広告画面があり、私が欲しかった化粧品がセール中となっているのを発見！この商品はあのハリウッド女優や、往年のアイドルも使用しているものなのよ。ちょっとだけ覗いてみたら、期間限定タイムセール中で、まあ安い。在庫も残りわずかであり、締切り時間を見たら、まだ15分ある。そう、私は、ラッキーワイフなのよ！

宝物を見つけた感覚で、さっそく注文。初めてのサイトだったので、住所と名前の登録が面倒だったけど、OL時代のキータッチでカード番号、有効期限、セキュリティコードとやらまで5分で入力完了。知らないサイトだったので、注文個数は送料無料で割引もある3個4,500円と控えめに。それにしても安い。いい買い物ができて満足。

いつものRAKZONなら、「ご注文ありがとうございました」というメールがすぐ届くのに、こない。あれ！？、ちょっとだけ不安。私にかぎって注文ミスなんてことはないわ。だけど、まだこない。もう少し不安。そう、ネットの達人の私に限ってミスなんてありえないわ！

１日待ったけど、何のリアクションもないので、注文した「超激安ブランド化粧品.com」へ照会。あれ？、電話番号の記載がない！あれ？、住所が東京都千代田区までしかない！メールアドレスがあったので、ちょっと怖かったけど、送信してみる。「私が注文した化粧品はいつ届きますか？」そう、私は、勇気ある女なのよ！

半日経って、「超激安ブランド化粧品.com」からメールが来た。あなた注文3点あるね。3万円と送料500円あるね。品物は3日で届くあるよ。何これ？？？そう、私、パニックあるよ。

ちょっと待てよ。落着け、私。ひとつ深呼吸をして、ヤフーで検索。「超激安ブランド化粧品.com」と入力すると、出るわ、出るわ、騙された情報。そう、ひょっとして、私も？

これはまずいかも。すぐにキャンセルしよう。再び「超激安ブランド化粧品.com」へメール送信。「注文した金額が違います。送料も無料です、キャンセルしてください。」そう、シンプルなのが一番伝わるのよ！

さすがに、回答メールがその日にきた。賞品発送したあるよ。上海から送ったので、もう少し待つあるね。上海って中国？？？、何で中国？？？全く話にならないけど、商品送ったって言ってるから、ちょっと待ってみようかな。そう、私は、我慢強いのよ！

1週間待った。何も届かない。2週間待った。やはり何も届かない。3週間待った。カード会社から請求書が届いた。しっかり3万500円の売上あり。その横に250ドルとある。ドル？？？ここは日本ではないの？何でドル？、何で中国？、何で3万500円？

4週目に入ろうとした頃、エアメールが到着。宛名は不明だが、送信元は上海から。中を開けると、パンダのポロシャツが3枚入っていた。かわいいけど、違う。。。

無駄な抵抗と思いつつ、「超激安ブランド化粧品.com」へメール送信するが、商品おくったあるよ。またの注文待ってるあるよ。との返答。力が抜ける。そう、敗北感。絶対認めたくなかったが。これから、消費生活センターへ相談しに行くことにする。そう、私は、立ち直りも早いのよ！