UCSの活動

先生のお話

今、女性にいちばん多いガンは乳ガンであり、約16人に1人のかたが乳ガンになるという最新情報もでています。
また、30代でも乳ガンがふえています。

「わたしは乳ガンにならない」「わたしは大丈夫」
ということは決してありません。

乳ガンは比較的若い年齢に多いガンで、働き盛り、子育て中の若い女性にもおこりうるがんです。このような女性が乳ガンになったばあい、家庭、会社において受ける社会的影響は非常に大きなものとなります。

大切なあなたじしんのために、
大切な家族、友達、パートナーのために。
定期的に乳ガン検診をうけましょう。

私ども名古屋ピンクリボンフェスタは、2008年に活動を開始し、今年で3年目になります。NPO法人ウーマンリビングサポートのピンクリボン運動推進部として、名古屋ピンクリボンフェスタをたちあげましたが、活動は名古屋だけに限らず、三重から岐阜県まで、東海地方全体になっています。
たくさんの企業さま、団体さま、個人のかたに支えられ、2年連続、10月のピンクリボン月間では名古屋のシンボルである名古屋城をライトアップし、年間を通じて、講演、リーフレットの配布、ピンクリボングッズの販売など年間10本以上の継続的な活動をおこなっています。

2007年にくらべ現在名古屋市の乳ガン検診率は3倍以上ふえ、40%にせまる勢いで、私たちも嬉しく思っていますが、
世界的に見てもまだまだ低い検診率です。私たちのピンクリボン運動のゴールはずっと先にあります。

●伊藤加奈子先生プロフィール

愛知医科大学医学部卒業。
東京女子医科大学病院、愛知医科大学病院勤務を経て、個人開業産婦人科で非常勤勤務を経験。
2007年4月名古屋で女性の健康とライフスタイルを支援するNPO法人ウーマンリビングサポート設立。
2008年6月23日名古屋市東区に女性のための統合医療クリニック「ココカラウィメンズクリニック」を開院。
東洋医学・薬膳・アロマセラピーなどにも精通。
さまざまなジャンルの講演や講座を全国各地で行い、名古屋地域でのピンクリボン運動に精力を注ぐ。
LOHASや代替医療・統合医療のコンサルテーションも行っている。

ココカラウィメンズクリニック院長 NPO法人ウーマンリビングサポート代表 伊藤加奈子

乳がんQ&A

Q1.乳がんって?

A1.乳がんは、乳房の中の母乳をつくるところである小葉組織や母乳を乳首まで運ぶ乳管組織から発生する悪性腫瘍です。

Q2.乳がんになるとどんな症状がでるの?

A2.乳がんになった場合、以下のような症状が見られることがあります。

  • ・乳房、わきの下にしこりがある。
  • ・乳房にひきつれ、くぼみがある。
  • ・乳頭の異常(湿疹・ただれ・分泌物)がある。
  • ・乳房皮膚の異常(発疹・はれ・ただれ)がある。

ごく初期の段階では、しこりもわからないほど小さかったり、痛みや体調不良などの自覚症状もない事が多いのです。自覚症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。

Q3.乳がんになりやすい人はどんな人?

A3.

  • ・初潮年齢が早かった人(11歳以下)
  • ・出産経験がない、または初産年齢が遅い方(30歳以上)
  • ・閉経年齢が遅かった方(55歳以上)
  • ・母親や姉妹に乳がんになった人がいる方(遺伝的)

Q4.乳房に異常があったら、すべて乳がんなの?

A4.しこりなどの異常があれば、すべて乳がんではありません。以下のような良性の場合もあります。

乳腺症 30代から40代の女性に多く、しこりや痛みを伴うことが多い、女性ホルモンの不均衝で起こるため、生理不順やストレスなどが誘因になることもあります。
乳腺線
維腺腫
10代から20代の女性に多く、しこりは表面がなめらかで硬く、よく動く。それ自体は良性だが、急激に大きくなる悪性の場合があるので要注意。
乳腺炎 授乳期に起こりやすく、乳房が赤くはれて痛みを伴います。

Q5.男性も乳がんになるの?

A5.男性も乳腺があるので乳がんになることはあります。年間の死亡数は女性の100分の1以下とかなり低いです。ただ、女性に比べて他の組織に転移しやすいため、注意が必要です。

Q6.乳がんを見つけるには、どんな方法があるの?

A6.乳がんを見つけるには、セルフチェック(自己検診)と医療機関での検診があります。医療機関では、視触診、超音波検査(エコー)、マンモグラフィーなどの検査をおこないます。これらの検診を併用することで、乳がんの約9割は発見することができるといわれています。

Q7.乳がん検診はどこで受けるの?

A7.

  • (1)職場の検診
  • (2)お住まいの自治体(区市町村長)での住民検診
    職場や自治体での検診はお住まいの自治体や職場によって対象年齢や検診内容、自己負担額が異なります。
  • (3)自分で選んだ医療機関などで検診を受ける。健康保険は適用されないため全額自己負担になります。

Q8.乳がんはどこで検査・治療するの?

A8.女性の病気なので、婦人科だと思われているかもしれませんが、乳がんの検査と治療は「乳腺科」「乳腺外科」「乳腺外来」でおこないます。これは、乳がん専門の外科で、各地のがんセンターや大学病院、総合病院などにあります。

Q9.乳がんの検診費用って、どれぐらいかかるの?

A9.病院によって異なりますが、乳がん専門のクリニックで視診、触診、マンモグラフィーなどの検査を受けると約5,000円〜10,000円かかるようです。

Q10.マンモグラフィーってどんな検査なの?

A10.マンモグラフィーは乳がんの診断方法のひとつで、乳腺、乳房専用のレントゲン撮影をするものです。撮影は、左右それぞれ、乳房を板状のものではさみ、圧迫して撮影します。

Q11.マンモグラフィー検査は痛いの?

A11.左右それぞれ、乳房を板状のものではさみ、圧迫して撮影するため痛みを感じることがありますが、圧迫される時間は数秒から10数秒程です。生理前1週間は乳房が張って痛むことがあるようです。生理が始まってから受診するほうがよいといわれています。痛みには個人差がありますが、これは病気を見つけるために大切なことなのです。

Q12.超音波診断(エコー)ってどんな検査なの?

A12.人間の耳には聞こえない超音波を機械から発し返ってくる反射の様子を画像化するもので、手に触れない数ミリのしこりを見つけだすことができます。検査時間は10分程で、痛みなどはまったくなく、身体に無害です。妊娠中、若年の方、頻繁に検査をする必要のある方などに適しています。

Q13.乳がんって治るの?

A13.乳がんは治る病気です。ただ、それには早期発見が重要です。日本乳癌学会の調査によると、2cm以下のしこりでリンパ節への転移がない状態(I期)であれば、約90%の人が10年生存している、つまりほぼ完治しているという結果がでています。しかし、病期が進むほど生存率は下がってしまいます。早期発見につなげるために、セルフチェックや定期健診をしましょう。

食欲不振や体調不良などの目立った初期症状がないため、気づきにくい乳がん。
そのためにもセルフチェックや定期検査が重要です。
少しでも乳房に違和感を感じたら、すぐに医療機関で診てもらいましょう。

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